元脱毛サロン店長が語る!全身脱毛施術箇所の「おとり広告」とは?

最近では「全身脱毛〇回〇円~」といった広告をネットや電車で目にすることが増えてきました。中には、驚くような価格で「全身脱毛〇箇所〇〇円ポッキリ!」というインパクトのあるものまであり、思わず試してみたくなることも。これら全身脱毛サロンの広告は、ユーザーにとって魅力的に映るものですが、一方で集客のための「おとり広告」である側面があるのも事実です。では、全身脱毛業界の裏側を知る筆者が、この「おとり広告」の実態について解説します。
全身脱毛のよく見られる「おとり広告」とは?
全身脱毛の広告に見られる「おとり広告」は、以下のようなパターンが一般的です。
回数
広告に記載されている回数通りに全身脱毛に通うことが物理的に不可能な場合があります。
期間
「全身脱毛し放題!」と謳いながら、有効期限が非常に短かったりします。
施術箇所
全身と聞いて本当に全身が対象と思ったら、実際は部位を選ぶプランだったというケースもあります。
このような経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。カウンセリングに行くためには交通費や時間を費やし、調整が必要です。それにもかかわらず、広告とは全く異なる内容を聞かされると、「せっかく来たのに…最初からこの料金で全身できないと言ってほしかった」と不満に思うのも無理はありません。カウンセリングを受けたお客様は気分を害し、サロン側も貴重なスタッフの時間を割くことになり、結果的に双方にとってメリットがない「無駄な行為」となります。
なぜサロンは「非効率」と思える広告を掲載し続けるのか?
では、クレームのリスクが高いにもかかわらず、なぜこのような「非効率」とも思える広告を脱毛サロンは出し続けるのでしょうか。
おとり広告でも集客ができるから
全身脱毛サロンにとって重要なのは「いかに集客するか」という点です。現在はネット情報が溢れているため、この「おとり広告的な手法」はもはや時代遅れと言えます。サロン側もそれを理解していますが、なぜこのような広告を続けるのかというと、ターゲットとしているのは「脱毛サロンに行ったことがないお客様」だからです。初めて脱毛を考える方は、この広告が「おとり広告」であることに気づかない場合があります。
広告を見て全身脱毛をしたことのない人に来てもらいたいから
サロンにとって「全く脱毛したことがない方」は非常に重要なお客様です。過去に脱毛を経験した方は、すでに体毛がかなり減っていることが多く、追加コースの提案が無意味になるからです。脱毛未経験者は「最大3年」通ってくれる可能性が高く、さらに周囲にも同じような方が多いことから、サロンにとっては「脱毛初心者」が理想的な顧客層です。実際にこのような「おとり広告」に従って契約するお客様も多く存在します。全身脱毛サロンについてネットで調べ、「おとり広告には騙されない」と思う方には信じがたいかもしれませんが、そのような方々の数は少なくありません。
おとり広告であっても全身脱毛に満足する場合が多いから
「エステサロンの施術」においては、広告内容よりもお客様がどれだけ全身脱毛の施術に満足するかが重要です。仮におとり広告で契約したお客様でも、「このサロンは信頼できる」と感じ、施術に満足すれば、それはそのお客様にとっての「満足度」を意味します。そして満足したことに対する対価を支払うのであれば、ビジネスとして成立します。
魅力的な広告に惑わされず、全身脱毛サロンを正しく選びましょう

では、実際に「おとり広告」に引っかからず、リーズナブルで安心できる全身脱毛サロンを見つけるためには、脱毛サロンの口コミやランキングサイトを活用し、自分にとって最適なサロンを探すことが大切です。
全身脱毛サロンが発信する広告には、サロンに不利な情報は含まれず、良い点のみが強調されています。
そのため、実際に全身脱毛サロンを利用した人の口コミや体験談をまとめたサイトは信頼性が高いです。
全身脱毛サロンは、コースや料金、キャンペーンが常に変化しますので、最新情報を得られるサイトを利用してください。
情報を基にカウンセリングに行けば、「サイトで見た情報と違う!」という事態にはならないでしょう。

