脱毛に副作用はある?知っておきたい脱毛のリスク
薬の服用によって副作用が生じることは広く知られていますが、脱毛に関しても同様に副作用が存在するのでしょうか。実際、脱毛後にはいくつかのトラブルが発生する可能性があります。この記事では、脱毛による考えられる副作用について詳しく解説します。複数の症状があるため、ケースごとに分けて見ていきましょう。
■脱毛による副作用とは
脱毛はムダ毛の毛根近くに熱を加える手法です。この熱によるダメージは、肌に何らかの負担をかけることが避けられません。そのため、脱毛後には人によって異なる症状が現れることがあります。脱毛によって起こる副作用としては「やけど」や「皮膚の赤み」、「硬毛化」、「毛嚢炎」などが考えられます。これから、これらの各症状とその対処法について詳しく見ていきましょう。
・副作用①やけど
脱毛を行った後、3日以上経過しても肌に赤みが残ったり、炎症が治まらなかったりする場合、軽いやけどを負っている可能性があります。やけどは脱毛後に起こるトラブルの中でも比較的多く見られます。このようなやけどが発生する理由として、脱毛器具の不具合や照射パワーが強すぎたこと、また脱毛前に日焼けをしていたことなどが考えられます。さらに、肌の色がもともと濃い人や乾燥した肌を持つ人は、やけどのリスクが高くなる傾向があります。
脱毛後しばらく経っても赤みが引かない場合は、冷やすなどの措置を施すことが重要です。その後、脱毛を受けたサロンやクリニックに連絡し、症状を詳しく説明して適切な対処法を相談しましょう。
・副作用②皮膚の赤み
脱毛を行った際に、多くの人に見られるのが皮膚の赤みです。これは副作用というよりも、脱毛の効果が出ている証拠といえるもので、通常は時間と共に落ち着いてくることが多いトラブルの一つです。皮膚の赤みは、脱毛後に数時間から翌日まで感じることが一般的です。光を肌に照射するため、赤みが出るリスクは避けられないと言えるでしょう。
皮膚に赤みが出た場合、クリニックでは保湿剤を提供することが多いので、赤みが出ている部分に塗布することが推奨されます。特にワキやVラインなど、毛が濃く太い部分では、レーザーの反応が強く出やすいため、炎症がより強く現れることがあります。もし保湿剤を塗布しても赤みやかゆみが続く場合は、必ずクリニックに連絡しましょう。
・副作用③硬毛化
脱毛による刺激が原因で、元々細かった顔や背中の毛が濃くなったり、太くなったりする現象を「硬毛化」と呼びます。毛根に中途半端な刺激を与えることで、本来の毛の細さよりも太くなってしまうと考えられていますが、詳細はまだ解明されていません。さらに、硬毛化はあまり知られていない副作用であるため、深刻な問題と考えられることがあります。
せっかく脱毛したにもかかわらず、逆に毛が太くなってしまった場合、誰しもが驚いてしまうでしょう。しかし、心配する必要はありません。硬毛化が起こった場合には、太い毛に対応した「YAGレーザー」という機器を使用することで改善が期待できます。硬毛化の症状が現れても、焦る必要はありません。これは脱毛によって引き起こされる一つの症状として理解しておきましょう。
・副作用④毛嚢炎(もうのうえん)
毛嚢炎(もうのうえん)は、脱毛後に施術部位に小さなニキビのようなものができる症状を指します。毛嚢炎が発生する原因は、脱毛によって肌のバリア機能が損なわれ、毛穴に細菌が侵入するためと考えられています。特に顔や背中など、皮脂の分泌が多い部分で発生しやすいと言われています。
毛嚢炎は脱毛後の肌トラブルの中でも比較的よく見られるものです。できてしまったニキビのようなものは無理に潰さず、余計な刺激を与えず、肌を清潔に保つことで徐々に症状は改善されます。ただし、痛みやかゆみを伴ったり、症状が長引いたりする場合は、必ずクリニックで診察を受けることが大切です。
■まとめ
脱毛を行うことは、肌に一定の刺激を与える行為です。そのため、少なからず肌にダメージを引き起こす可能性があります。このダメージから生じる副作用には様々な症状があることを理解しておくことが重要です。しかし、どの副作用に関しても適切な対処法が存在するため、過度に不安になる必要はありません。脱毛後に「これが副作用かもしれない」と感じた際には、症状に応じた適切な方法で対処するよう心掛けましょう。

