薬を服用していても脱毛はできる?元脱毛サロン店長が真実を回答!

脱毛サロンで全身脱毛を受ける際の準備として、サロンから「お薬の服用」に関する注意事項が案内されることをご存知でしょうか。
初回のカウンセリング時に説明されることが一般的ですが、細かい点に注意が向いていない方も意外に多いものです。そこで、元脱毛サロンの店長である筆者が「全身脱毛施術時のお薬の服用基準」について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
全身脱毛は薬を服用している状態では行えない
脱毛施術は、健康な状態の方が受けることを前提としています。脱毛は美容行為ですが、顔やボディマッサージと異なり、体毛は本来体を保護するために生えているものです。
言い換えれば、体に必要なものを美観を理由にして人工的に除去する行為なのです。従って、体が本来健康でない方には、施術を受けることが推奨されません。「薬」を服用しているということは、何らかの疾患を抱えている可能性があるためです。
脱毛施術の基本的な考え方として、病院に通っていて薬を服用している方は、施術を避けるべきです。しかし、例外として全身脱毛を受けながら服用できる薬も存在します。
以下をご覧ください。
市販の薬
風邪薬や胃薬など、ドラッグストアで手に入る薬は、施術前の8~12時間だけ服用を控えれば、施術は問題なく受けられます。サプリメントもこのカテゴリに含まれます。
ピル
ピルを常用している方の中には脱毛を検討する人が多いです。ピルは病気のための服用は少なく、避妊やホルモンバランスを整えるために使われることが一般的です。「低用量のピル」であれば、施術中の服用は特に問題ありません。
ただし、ピルには稀に副作用があり、全身脱毛の効果に影響を与えたり、IPL脱毛の光が原因で色素沈着を引き起こす可能性もあります。サロンによっては「ピルを服用している方をお断り」とすることもあり、これは施術に関するクレームを避けるためです。
基本的には婦人科医に脱毛の施術の可否を事前に確認することをお勧めしますが、多くのサロンは「低用量のピル」であれば受け入れています。ただし、薬である以上、毎朝服用している方は夜の予約にするなど、服用後8時間は空けて施術を受けるようにしてください。
抗精神薬
現代社会ではストレスが多く、「心療内科」に通う方も多くいらっしゃいます。基本的に、精神薬を服用しながらでも脱毛施術を受けることは可能です。中には、施術を続けた後に「実はこの薬を常用している」と申告されるお客様もいます。
外用薬
外用の塗り薬については、施術直前のみ塗らない状態であれば問題ありません。しかし、ステロイド剤を常用している方は、脱毛施術を受けると肌トラブルのリスクが高まります。狭い範囲であれば、ステロイドを使っている部分を施術部位から外すなどの対応をしてもらいましょう。
まとめ
脱毛施術は「心身ともに健康な方が行う施術」です。薬を服用しながらの脱毛は基本的に避けるべきです。心配な疾患がある場合は、まず体の不調をしっかりと治療してから施術を始めることをお勧めします。

