元脱毛サロン店長が教える!全身脱毛の脱毛機械の裏事情!

ここ最近、「全身脱毛」が非常にリーズナブルな価格で契約できるようになりました。初めは「せめてワキだけでも」と思ってワキ脱毛を始めた方も、次第に「脚もやりたい」「腕も気になる」「背中も気にし始めた」となり、最終的には「全身脱毛を受けたい!」と思うのが「脱毛マジック」です。
そこで今回は、脱毛サロンを選ぶ際、特に重要な価格差の要因の一つである「脱毛機器の種類とその違い」について、元脱毛サロン店長の私が業界の内情を詳しくお話しします。
脱毛サロンの料金差は機器の種類に起因
「全身脱毛」について調べると、サロンごとに施術回数や料金が異なり、一体何がどう違うのか混乱してしまうこともありますね。
脱毛サロンの料金差は、以下の要因によって決まっています。
1. サロンの立地
2. 全国チェーン店の信頼性に基づく料金設定
3. 広告費
4. 施術スタッフやサロンスタッフの育成にかかる費用
5. 脱毛機器のランニングコスト
6. コース1回あたりの施術時間
これらが関わっています。
1.~4.はどの業種のお店にも共通する項目ですが、特に注目すべきは、
5. 脱毛機器の種類
6. 施術時間
です。
この2点にあまり気を留めていない方も多いかもしれませんが、価格差が生じる理由の一端は「脱毛機器の種類」にもあるのです。次の章では、この脱毛機器の種類について詳しく解説します。
脱毛機器は大きく分けて2種類
脱毛施術に使用される機器は、現在のサロンでは光脱毛、特にIPL脱毛が主流です。この光脱毛の機器は、大きく次の2種類に分類できます。
水冷式脱毛機
このタイプの機器は、その名の通り「水の力」で動作します。水冷式脱毛機には専用の冷却水を貯蔵する部分があり、その冷却水がパイプを通して機械を冷却します。強力な熱を水で冷却しながら脱毛照射を行う仕組みです。
この構造のため、出力を「冷やしながら」行わなければならず、水冷式機器は照射スピードが空冷機器よりも早い傾向があります。水を使うため機械は大型になり、その分価格も高くなります。体験したことのある方はご存じかもしれませんが、水冷式の照射では出力が高いため、機器を直接肌に当てることができず、必ず「専用ジェル」を塗布する必要があります。施術後には、女性のお客様が苦手とする「冷却タオルによる沈静」が行われることが一般的です。施術中に裸で寒い思いをしながら、冷たいタオルで冷やされるのはあまり心地よい体験ではありません。私が以前働いていたサロンでも水冷式を使用しており、特に冬場などはお客様から「寒い」との声が多く寄せられました。
空冷式脱毛機
こちらの脱毛機は「空気の力」で冷却および照射を行う機器です。空気で冷やすため、1回あたりの冷却スピードが遅く、照射スピードも自ずと遅くなりがちです。また、出力を高くすることにも限界があるため、水冷式と比較すると脱毛効果が出にくいこともあります。しかし、近年の技術革新により、空冷式脱毛機でも照射スピードに優れたものが数多く登場しています。最近の開発状況では、「空冷式は脱毛効果が出にくい」とは言い切れなくなっています。
空冷式脱毛機の最大の特徴は、施術時にジェルを使用しない点です。また、多くの人が苦手とする「冷却タオルによる冷やし」も不要です。つまり、照射スピードが遅いのは、空気が冷やしながら照射するからで、体を冷やしつつ照射を行います。
高品質の脱毛機械を良心的な価格で提供するサロンを見つけよう
一般の方はあまり知らないかもしれませんが、脱毛機器には「照射コスト」がかかります。このコストは機器の種類によって異なり、平均は1発0.6~3円ですが、5円のものは現在ではほとんど見かけません。この照射コストが、施術料金に直接影響を与える要因の一部です。一般的に、照射コストが高い機器は高品質で脱毛効果が高いとされています。私が運営していたサロンでも、かなりの低価格で脱毛を提供していましたが、使用していた機器は1発3円のものでした。欧州製で業界最高級とされるブランドの機器であったため、コストは高かったのですが、脱毛価格の競争が激化し、他社に合わせて価格を下げざるを得なかったのです。つまり、全身脱毛を検討している方は、「高品質で高単価の機器を使用し、良質な施術を安価に提供している脱毛サロン」を狙うべきです。
最近の大手脱毛サロンチェーンは自社開発の機器を多く使用
このような背景から、最近の脱毛サロン業界は熾烈な「価格競争」に直面しています。全身脱毛が安価に受けられるのが当たり前の時代となり、各サロンは「脱毛機器の仕入れコストを抑える」ことが成功の鍵を握ります。施術の品質を損なわずに低コストを実現する経営方針が求められていますが、残念ながら大手チェーンでもコスト1円以下の安価な機器を使用した「安かろう悪かろうの施術」を行っているサロンも存在します。また、大手全国チェーンの中には、自社で機器を開発するサロンも増えてきています。自社開発することで原価を抑えられ、業界の知識が豊富な大手サロンが開発した機器であれば、欧米製の機器と同等の効果が期待できるでしょう。
さらに、自社開発の脱毛機器は「施術スピード」が格段に速いことが多いのも特徴です。以前は全身脱毛を1回の施術で行うのに120~180分かかりましたが、機器によっては最短60分で済むこともあります。脱毛施術がスピーディーに行えるのはとてもありがたいですね。

今回は脱毛機器の種類についてお話ししましたが、現在自社開発の高品質な脱毛機器を使用しているのは、銀座カラーやキレイモなどのサロンです。ぜひ体験に行ってみてください。

