脱毛中にホットヨガは通える？元脱毛サロン店長が解説します

最近、ホットヨガの人気が急上昇しています。高温多湿の環境でヨガを行うことで、発汗が促され、代謝が向上し、美容や健康に良い影響があるとされています。全身脱毛を考えている方の中には、すでにホットヨガに通っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、全身脱毛のコースを契約する際は、今後のホットヨガの通い方に十分注意が必要です。今回は、元脱毛サロン店長の筆者が、「全身脱毛に通う際のホットヨガへの正しい通い方」についてお話しします。

全身脱毛施術前後にホットヨガに行くことはNG！

「脱毛後にホットヨガに行ってはいけないの？」と驚かれる方もいるでしょう。脱毛後は、お風呂に浸かることが禁止されているのと同様に、ホットヨガなどの「体を外から温める行為」も避けるべきです。

現在の脱毛に使用される機械はIPL脱毛（光脱毛）が主流です。この方法では特殊な光を照射し、毛根に刺激を与えて脱毛しますが、照射された光は強い熱を肌に伝えます。施術後の肌は「低温やけど」に近い状態であるため、脱毛直後に熱い環境のホットヨガに行くと、肌に大きな負担がかかります。

その結果、以下のような問題が生じる可能性があります。
– 肌の炎症
– 肌荒れ
– 体調不良

全身施術当日に隠れてホットヨガに行ってもバレる！？

筆者がかつて運営していたサロンのお客様の中には、全身脱毛後にホットヨガに行く方がいました。カウンセリングでこの行為が禁止されていることをお伝えしているにもかかわらず、時には自己判断でホットヨガに通う方もいるのです。サロン側は施術後のお客様の行動に口を出すことはできませんが、スタッフがその様子を見かけたら、無視するわけにはいきません。

次回そのお客様が来店された際には、再度ホットヨガ前の注意事項をお伝えしましたが、その後の行動については確認できていません。「バレなければ問題ない」という考えは捨て、体への負担を減らし、正しい脱毛効果を得るためには、サロンとの約束を守り、ホットヨガは控えるべきです。

全身脱毛＋ホットヨガを同時に行きたい理由は「利便性」

前述の方が施術後にホットヨガに行った理由は、筆者のサロンがあるビルの隣にホットヨガ施設があったからです。ホットヨガと脱毛エステを同時に通う方が多い理由の一つには、「立地が近い」という点が挙げられます。お客様にとって、一度に両方を満たせる「利便性」は魅力的です。

しかし、脱毛は「肌をキレイにする」ことが目的であるにもかかわらず、単に「同時に通える」利便性だけを追求すると、「キレイになりたい」という本来の目的が達成できない恐れがあります。

ホットヨガは脱毛から何日あけて通えばいいの？

目安として、脱毛後のホットヨガは、施術当日はもちろん、施術前は3日前、施術後は約5日～1週間程度空けてからの方が良いでしょう。「そんなに期間を空ける必要があるの？」と感じる方もいるかもしれませんが、体や肌への負担を考えると、この期間が推奨されます。

お風呂の場合は、そこまでの期間を空ける必要はありませんが、ホットヨガは高温多湿の中で「筋力運動」を行います。脱毛施術後は、照射された光によって毛が抜けていく期間でもあるため、体に余計な負担をかける行為は避けた方が良いでしょう。

脱毛とホットヨガ、両方通いたい方には不便かもしれませんが、一定期間を正しく空けることで、両方の効果を正しく得られます。脱毛サロンは都心に多く存在しますが、必ずホットヨガと同じ日は避けて予約しましょう。